トロワ姫と愉快な仲間たち   《 投稿作品 vol.26 》
 
作品名 : トロワ"ジュリエット"姫と"ロミオ"王子様
 王子様 : 五飛 投稿者 : ゆきみ さん



とある満月の夜…。
あるバルコニーで人影が1つ、動いていた。
その人影は、トロワ“ジュリエット“姫(推定16)のものであった。
トロワ姫は月明かりの下、日記を書いていた。
日記の内容は… トロワ姫にしか分からない。
(ご自由に想像して下さいね。 ゆー:うふっっ☆ きみ:(T_T)。)

その頃、五飛王子(16)は、散歩用の三輪車にまたがり、夜の闇に消えていった。
…五飛王子を見た者は、誰もいなかった。

数時間後、五飛王子は知らない間にある城の近くまで来ていた。
一方トロワ姫は、たまにうっとりと月を見上げながらまだ日記を書いていた。
刻々と時間が過ぎ、2人の距離は縮まっていた。


五飛王子に甘い香りが届いた。
ふと見上げるとバルコニーが見え、その中ではかすみ草が咲き乱れていた。
五飛王子はかすみ草欲しさにバルコニーによじ登った。
ゴツン!!
物音に気づいたトロワ姫は日記から目を離し、顔を上げた。
「…五飛?」
「…トロワ?ここはお前の家だったのか? …ではかすみ草をもらっていくぞ」
かすみ草を取ろうとした五飛は、そばに落ちていた日記に気づき、拾い上げた。
「おい、ちょっと待て。勝手に読まないでくれ。…ついでに言うと不法侵入だ。
 誰か来るかもしれない」
五飛王子は日記を置いてかすみ草を持ち、ついでにトロワ姫もかかえて飛び降りた。
2人は闇の中へ消えていった。

翌日、両家はパニックに陥った。

ちいさな村のはずれ、かすみ草が咲き乱れる小屋で、2人はひっそりと暮らしている
ことだろう。


五飛王子の三輪車は置き去りにされた。
彼の視力は3.0であった。


*** END ***


■ 投稿者の方からのメッセージ ■

ゆー:こんにちは。2回目です。
   ますます変になりました。きっと次も書くので宜しくお願いします。
   ごめんなさい。

きみ:どうしてもギャグっぽくなってしまう私達。
   シリアスにいきたいなあ。…っていうかトロワ、一体何時間日記書いてるの。

ゆきみ:またまたかすみ草好きの五ちゃんでした。
    三輪車はブランド物(??)です。



■ from 管理人 ■

またまた楽しい作品を、ありがとうございます。

作品中では三輪車に乗っていた五飛ですけれども、その三輪車は、ただの三輪車ではないのですね。もしかしたらフェ○ーリとか、B○Wとかに特注したものだったりして(笑)。そして呼び名は、やはり 『 ナタク 』 だったりするのでしょうか…?

最初は、かすみ草を目当てにバルコニーへと登った五飛でしたが、そのお陰でトロワと出会えて、良かったですよね。そんな五飛に、妙に冷静に「…ついでに言うと不法侵入だ。」などと言っているトロワが、なんだかとってもトロワらしいと思いました(^-^)。


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