入浴後、イヴニングドレスを着たトロワはバルコニーで考え事をしていた。
「自由になれないのは家名のせいだ、
いっそ捨ててしまえば自由になれるのだが…。」
トロワのまだ濡れている髪が月光に輝く。
溜息をついたその瞬間、黒い影が現れた。
「お嬢さん、ここから逃げたいのかい?」
「デュオ?どうやってここに…。」
「オレは侵入が得意なんでね、ここの番兵なんて目じゃないぜ。」
身軽にバルコニーへと飛び移ってくるデュオ。
「でも追手が……。」
めずらしく真剣なデュオの目に、トロワは口をつむぐ。
デュオは何も言わず、そっとトロワの手に触れる。
手の温もりが二人の心を通わせる。
その時!!不意にドアが開いた。
メイド(キャスリン)が現れたのだ。
状況に気づいたキャスリンの悲鳴にキャピュレット家は困惑し、パニック状態に陥った。
デュオは混乱に乗じてトロワを抱きかかえ、漆黒の闇へと消え去った。
*** END ***
■ 投稿者の方からのメッセージ ■
初めて書いたもので、場面設定めちゃくちゃです。
表現が甘い気がしますし。
ははは…まだまだですね、出直してきます。
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