トロワ姫と愉快な仲間たち   《 投稿作品 vol.12 》
 
作品名 : トロワ"ジュリエット"姫と"ロミオ"王子様
王子様 : カトル 投稿者 : kanna さん



ある静かな夜、トロワ”ジュリエット”姫は館のバルコニーに佇んでおりました。彼は記憶を失っていました。道ならぬ恋を諦めさせようと、彼のお父様が一服盛ったのでした。(ちなみにそのエキセントリックなお父様の名はトレーズといいました・・)
トロワが自室に繋がるバルコニーで月を見上げ、ため息をついていた時のこと。突如轟音と共に一台の重装備ヘリコプターが舞い降りました。ヘリは数分ホバーリングした後、上等のスーツを品よく着こなした、金髪の少年を残して去っていきました。
予期しない出来事にやや気圧されつつも、トロワは尋ねました。
「・・誰だ?」
少年はカトル・ロミオ王子。
彼はにっこり笑うと答えました。
「嬉しいよ。また会えたね。」
「・・・誰だと聞いているのだが・・・」
困惑したような表情のトロワに、カトルは思わず涙ぐみました。
「仕事に忙殺されて暫く来れなかったばかりに、こんなことになってしまって・・ごめんね。でも大丈夫。必ず僕のことを憶い出させてあげるから・・・。」
カトルは優しくトロワを抱き上げると、部屋の奥へ連れていきました。
不気味な呟きと共に。
「二度と忘れないようにしてあげるよ・・。」


*** END ***



■ from 管理人 ■

天使の微笑みでサラリと凄い台詞(笑)を口にしてしまうカトルが、とっても素敵だと思います。私もカトルには、そんなイメージを持っていたりしますので(^-^)。この後カトルは、一体どうやってトロワに自分のことを思い出させようとしているのでしょうね(笑)。想像すると、とっても楽し……………いえいえ(^^;)お子ちゃまな私には、想像もできないです(爆)。

一服盛ってまで道ならぬ恋を諦めさせようとしてしまう、トロワに対してとても過保護なトレーズ様も素敵だと思いました。きっと目の中へ入れても痛くないくらいなのでしょうね。時には、あまりにも過保護すぎてトロワに怒られたりもしてしまっているのでしょうか?そんなトレーズ様も私は可愛いと思います(^-^)

2作目に当たる今回の作品も、とても楽しませていただきました。どうもありがとうございました。


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