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トロワ姫と愉快な仲間たち 《 投稿作品 vol.29 》 |
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作品名 : トロワ人魚姫と王子様 |
王子様 : ヒイロ | | 投稿者 : ぐりん さん |
海に投げ出されたヒイロを海岸まで運んだトロワは、そのまま海に戻ろうと後ろを向いた瞬間、手とうを受け気を失ってしまいました。
気がついた時には、豪華なベットに寝かされていた。何があったのか、考えているとドアが開き、ヒイロが入ってきました。
「気がついたか」
助けたはずのヒイロに逆に聞かれ、素直にうなずいて疑問を口にしました。
「どうして、俺はここにいるんだ?」
「船の上から、波間にお前の姿をみて、お前が欲しくなった。海に落ちたのもわざとだ。そうすれば、お前が助けるだろうと予測していた。」
驚いたことに、ヒイロは、あの暗い海でトロワを認識したのです。恐るべき観察力です。その上、目的を達成するためには、手段を選びません。気を失ったいる間に、魔法使いに人間に変えられてしまってました。もちろん、ヒイロがやったのです。
「これからは、ずっと俺のそばにいろ」
びっくりして声も出ないトロワでしたが、不思議と怒るという感情はおきませんでした。
「そうだな。それも、いいだろう。」
微笑みを浮かべたトロワの返事に、ヒイロは満足そうにトロワを抱き寄せました。
*** END ***
■ from 管理人 ■
船の上から、波間にいたトロワの姿をシッカリと見付けているなんて、さすがはヒイロですね!そんな短い時間でヒイロを魅了してしまったトロワも、さすがだと思います(*^-^*)。きっとトロワに魅了されてしまうには、一度その姿を視界に入れただけで十分なのでしょうね!
また、トロワが気を失っている間に、魔法使いにトロワを人間に変えさせてしまっていたヒイロの手際の良さも、素晴らしいと思います。手段を選ばなかったのも、それだけヒイロが、トロワに惹かれていたからなのではないでしょうか?そう考えると、とてもウットリなお話だと思います。
トロワが怒らなかったのも、当然ですよね。きっとトロワは、ヒイロの中に溢れんばかりにある、トロワへの愛情に気が付いていたのでしょう(^-^)。
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