「しくしく・・・しくしく・・・」
「え〜ん・・・」
「おい、どうした?」
泣き叫ぶ七人の小人達の前に現れたのは、隣の国の五飛王子だった。
「あっ、五飛王子。実は白雪トロワ姫が・・・」
小人の一人が事情をはなすと、五飛王子は
「ふ〜ん。」
と言って、しばらくトロワ姫の顔を眺めていた。
と、急に五飛王子がトロワ姫を抱きかかえた。
「う、五飛王子?トロワ姫をどうなさるのですか?」
「決まっているだろう!埋めるんだ。」
「ううう埋めるぅ!!!?」
「死人は埋めるのが常識だ。」
「そ、そんなあ!ちょっと待ってください!」
「お、おい!足にしがみ付くな・・・!」
五飛王子はバランスを崩し、そのままトロワ姫の上に覆い被さる格好でこけた。
唇が重なるのと同時に、トロワ姫が目を開ける。
「・・・ん?・・・」
五飛王子はたいして慌てた様子もなく、落ち着いた口調でトロワ姫に話し掛けた。
「俺は五飛。隣の国の王子だ。」
「?」
「お前は今、俺と接吻をした。」
「はぁ・・・」
「だから、今日からお前は俺の妃だ。」
五飛王子はそう言うと、呆然としているトロワ姫を馬に乗せ、さっさと走り去っていった。
小人達が置き去りにされたのは、言うまでもない。
*** END ***
■ 投稿者の方からのメッセージ ■
はじめまして、MIKAMIです。
こういうのって、書くときドキドキしますねぇ。
下手だと余計に(笑)
まあ、下手なりに一生懸命書きましたので、どうか読んでやってください。
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