トロワ姫と愉快な仲間たち   《 投稿作品 vol.8 》
 
作品名 : トロワ白雪姫と王子様
   王子様 : デュオ 投稿者 : ゆうき さん



デュオ王子が深い森を苦労して抜けているのも、ただ一つ、ガラスの棺に入った美人を拝もうという、一心だった。
「コレが噂の美人さんか!!」
王子らしからぬ、開けっぴろげな性格で、デュオ王子はすぐに、側にいる小人達から、情報を得るのだった。
「もったいねえなあ〜。こんな美人を森の中にほっておくなんて」
デュオ王子はそうぶつぶつ呟くと、この美人をさらっていこうと、思いつくのだった。
「王子の名に掛けて、解毒剤を見つけてみせるぜ!」
と小人達と約束し、棺からトロワを抱き上げた瞬間、その白い喉元にデュオは理性を吹っ飛ばした。
「ああ、もう、ダメ…」
デュオは小人達の目の前であることも忘れて、トロワを抱きかかえたまま軽くキスをした。とても息をしていないとは思えない唇の温もりに、もう一度、更にもう一度、とキスを重ねていると、掛かっていた魔法が解けてトロワは目を覚ました。
万歳三唱の小人達の目の前で、デュオはいきなりのプロポーズをした。
「そう、言われてもな…」
小首を傾げるトロワに、デュオはオッケーが取れるまで帰らないと宣言した。その内、不肖の王子を捜しにきた大臣達に説得され、小人達まで一緒にくっついて、トロワはデュオの元へと行くことになるのだった。


*** END ***



■ from 管理人 ■

王子様なデュオは、きっと気取ったところも無くて、国民とも気軽に接してくれる人気者な王子様なことでしょうね。そんな王子様らしくないところが、却って人気の理由だったりもして…。
でも、決めるところではキッチリ決めてくれるのだと思いますけれども(^^)。

トロワの白い喉元に理性を吹き飛ばしてしまうデュオが、とってもとっても可愛いと思います(*^^*)。それはもう、トロワの喉元ですものね。理性を吹き飛ばさずにいるのは、至難の技かと(笑)。

いきなりのプロポーズに「そう、言われてもな…」などと冷静な答えを返してしまうトロワも、とてもトロワらしいと思いました(^^)。

ゆうきさんは、これで2作品目の投稿になるのですよね。どうもありがとうございます。m( _ _ )m


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